次のように、セレクターは「ファシリティー」と「プライオリティー」を使って記述します。
ファシリティー.プライオリティー
ファシリティーは、システムのどの部分からのログなのかを表します。表1には、主なファシリティーをまとめました。ファシリティーでは「*」(ワイルドカード)が使えます。ワイルドカードは、すべてのファシリティーを表しています。
表1 主なファシリティー
ファシリティー | 内容 |
---|---|
auth | 認証やセキュリティ関連 |
authpriv | 認証やセキュリティ関連(プライベート) |
cron | 定期的にジョブを実行する「cron」や「at」などのコマンド |
deamon | デーモン(常駐プログラム) |
kern | カーネル関連 |
lpr | プリンター関連 |
メール関連 | |
mark | rsyslogのタイムスタンプ |
news | ネットニュース関連 |
security | authと同じ |
syslog | rsyslogの出力 |
user | ユーザープログラム |
uucp | UUCP(Unix to Unix Copy Protocol)関連 |
local0~local7 | 任意のプログラム |
プライオリティーは、ログの優先度(深刻度)を表します。表2には、主なプライオリティーを示しました。こちらもすべてのプライオリティーを表す「*」が使えます。また、「none」という「それ以外」を表す特別な指定も用意されています。
表2 主なプライオリティー
プライオリティー | 内容 |
---|---|
alert | 緊急事態 |
crit | crit |
debug | デバッグ |
emerg | システム使用不可 |
err | エラー発生 |
error | errと同じ |
info | 報告 |
notice | 正常状態でも重要 |
panic | emergと同じ |
warn | 警告 |
warning | warnと同じ |