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第19回 ログを収集する(rsyslogの設定)

次のように、セレクターは「ファシリティー」と「プライオリティー」を使って記述します。

ファシリティー.プライオリティー

ファシリティーは、システムのどの部分からのログなのかを表します。表1には、主なファシリティーをまとめました。ファシリティーでは「*」(ワイルドカード)が使えます。ワイルドカードは、すべてのファシリティーを表しています。

表1 主なファシリティー

ファシリティー内容
auth認証やセキュリティ関連
authpriv認証やセキュリティ関連(プライベート)
cron定期的にジョブを実行する「cron」や「at」などのコマンド
deamonデーモン(常駐プログラム)
kernカーネル関連
lprプリンター関連
mailメール関連
markrsyslogのタイムスタンプ
newsネットニュース関連
securityauthと同じ
syslogrsyslogの出力
userユーザープログラム
uucpUUCP(Unix to Unix Copy Protocol)関連
local0~local7任意のプログラム

プライオリティーは、ログの優先度(深刻度)を表します。表2には、主なプライオリティーを示しました。こちらもすべてのプライオリティーを表す「*」が使えます。また、「none」という「それ以外」を表す特別な指定も用意されています。

表2 主なプライオリティー

プライオリティー内容
alert緊急事態
critcrit
debugデバッグ
emergシステム使用不可
errエラー発生
errorerrと同じ
info報告
notice正常状態でも重要
panicemergと同じ
warn警告
warningwarnと同じ