以上で設定は完了です。チーミングを機能させるにはネットワークの再起動が必要です。次のコマンドを実行してください。
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$ sudo systemctl restart networking |
リモートからサーバーにアクセスしている場合、コマンド実行中にネットワークが切れるので、
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$ sudo reboot |
を実行してシステムを再起動することでネットワークを再起動します。
最後に、チーミングがうまく機能しているかを確認します。「ip a」コマンドを実行してください。
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$ ip a 1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1 link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00 inet 127.0.0.1/8 scope host lo valid_lft forever preferred_lft forever inet6 ::1/128 scope host valid_lft forever preferred_lft forever 2: enp0s3: <BROADCAST,MULTICAST,SLAVE,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast master bond0 state UP group default qlen 1000 link/ether 08:00:27:88:d5:1c brd ff:ff:ff:ff:ff:ff 3: enp0s8: <BROADCAST,MULTICAST> mtu 1500 qdisc noop state DOWN group default qlen 1000 link/ether 08:00:27:c6:1f:5e brd ff:ff:ff:ff:ff:ff 4: enp0s9: <BROADCAST,MULTICAST,SLAVE,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast master bond0 state UP group default qlen 1000 link/ether 08:00:27:88:d5:1c brd ff:ff:ff:ff:ff:ff 7: bond0: <BROADCAST,MULTICAST,MASTER,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc noqueue state UP group default qlen 1000 link/ether 08:00:27:88:d5:1c brd ff:ff:ff:ff:ff:ff inet 192.168.10.5/24 brd 192.168.10.255 scope global bond0 valid_lft forever preferred_lft forever inet6 fe80::a00:27ff:fe88:d51c/64 scope link valid_lft forever preferred_lft forever |
チーミングが正しく機能していれば、「7: bond0」項目の「inet」にIPアドレス(ここでは「192.168.10.5)のように表示されます。bond0がマスターのネットワークインタフェースとして、結び付けられたスレーブのネットワークインタフェースを利用してアクセスしています。
今回はチーミングの設定方法を紹介しました。どれかのネットワークインタフェースのケーブルを抜いても通信できることを確認しておくとよいでしょう。なお、ここではマスターのインタフェースに対してDHCPサーバーからネットワーク設定を取得するようにしましたが、通常のネットワークインタフェースと同じように固定IPアドレスも設定できます。
次回は、各種ログの収集方法を紹介します。
written by シェルスクリプトマガジン編集部(あ)