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第17回 ネットワークの可用性を高める(チーミング)

チーミングを設定する

ネットワークインタフェースのデバイス名が分かったら、ネットワーク設定が書かれた「/etc/network/interfaces」ファイルを書き換えます。このファイルをテキストエディタで開いてください。

Ubuntu Server 16.04 LTSをインストールした直後の状態では、次のような内容が書き込まれています。

これを次のように書き換えます。

「auto ネットワークインタフェースのデバイス名」「iface ネットワークインタフェースのデバイス名 inet manual」の2行で、enp0s3、enp0s8、enp0s9のネットワークインタフェースに対して設定を与えない状態で自動起動しています。「bond-master bond0」では、bond0のネットワークインタフェースをマスターとして設定しています。

「auto bond0」「iface bond0 inet dhcp」で、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバーからネットワーク設定を自動取得するようにbond0のネットワークインタフェースを自動起動しています。「bond-mode」では、ネットワーク(ポート)を束ねるときの方法を設定します。「4」は「IEEE 802.3ad」(リンクアグリゲーション)という仕様を示しています。「bond-miimon」では、ネットワークインタフェースを監視する間隔(単位はミリ秒)を設定しています。「bond-lacp-rate」では、「LCAP」(Link Aggregation Control Protocol)データユニットの交換間隔を設定しています。「1」を指定すると、1秒ごとになります。

「bond-slaves」では、マスターに結び付いているスレーブのネットワークインタフェースを設定しています。ここでは、enp0s3、enp0s8、enp0s9のネットワークインタフェースを指定しています。