チーミングを有効にするには、まずLinuxの核となるカーネルに「bonding」ドライバを組み込みます。「nano」などのテキストエディタで「/etc/modules」ファイルを開き、末尾に「bonding」の1行を追記します。
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$ sudo nano /etc/modules |
念のため、システムを再起動してもbondingドライバが組み込まれていることを確認します。次のコマンドを実行し、システムを再起動します。
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$ sudo reboot |
ログインした後で、カーネルに組み込まれたドライバやモジュールを確認する「lsmod」コマンドと、特定の文字列が含まれる行を検索する「grep」コマンドを、
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$ lsmod | grep bonding bonding 147456 0 |
のように実行します。「bonding」を含む行が表示されればOKです。
チーミングを設定するために、三つのネットワークインタフェースのデバイス名を調べます。次のコマンドを実行してください。
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$ ip a | grep -E "^[1-9]:" | cut -d ":" -f 2 lo enp0s3 enp0s8 enp0s9 bond0 |
この例では「lo」「enp0s3」「enp0s8」「enp0s9」「bond0」という五つのデバイスファイル名が表示されています。loは折り返し通信のテストなどに使われる「ループバックインタフェース」、bond0はチーミングしたときの「マスター」のデバイス名です。これが以外のenp0s3、enp0s8、enp0s9が、実際のネットワークインタフェースのデバイス名になります。