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伽藍とバザール

Linux、オープンソース(OSS)関係者必読の書。OSSソフトウェア開発の実態と、そのコミュニティ、そしてハッカーたちの価値観を、オープンソースのエバンジェリスト、ESRことエリック・スティーブン・レイモンドが可視化する。
なぜハッカーたちは無償でソフトウェア開発に携わるのか? Linuxが成功した理由とは? OSSの所有権とは? OSSとコミュニティを理解するために避けて通ることができない一冊です。
※本書は1999年に出版されたものを、USP出版より再出版したものです。

目次

第1章 伽藍とバザール

 1 伽藍方式とバザール方式
 2 なにはともあれメールは通せ
 3 ユーザは大事な財産
 4 はやめのリリース、しょっちゅうリリース
 5 バラがバラでないのは?
 6 Popclient からFetchmail へ
 7 Fetchmail の成長
 8 続・Fetchmail の教訓
 9 バザール方式の前提条件とは
 10 フリーソフト/オープンソースの社会的な意義
 11 マネジメントとマジノ線について
 12 謝辞
 13 もっと考えたい人のための文献リスト
 14 エピローグ:Netscape もバザール方式を受け入れる
 15 原注
 

第2章 ノウアスフィアの開墾

 1 そもそもの矛盾
 2 ハッカーイデオロギーのさまざま
 3 放縦な理論と純潔な実践
 4 所有権とオープンソース
 5 ロックと土地所有権
 6 贈与経済としてのハッカー文化
 7 ハッキングのよろこび
 8 評判のさまざまな相貌
 9 所有権と評判によるインセンティブ
 10 エゴの問題
 11 謙虚さの美徳
 12 評判ゲームモデルが持つ分野全体としての意義
 13 どれほどすばらしい贈り物?
 14 ノウアスフィア的所有権となわばりの動物行動学
 15 紛争の原因
 16 プロジェクト構造と所有権
 17 紛争とその解決
 18 文化への順応過程とアカデミズムとの関連
 19 結論:慣習から慣習法へ
 20 これからの研究の課題
 21 原注、書誌
 22 謝辞
 

第3章 魔法のおなべ

 1 魔法と区別がつかない
 2 贈与するおたくたちを超えて
 3 製造業的な誤解
 4 「情報はフリーになりたがっている」というのはウソだ。
 5 逆転した共有地
 6 ソース非公開にする理由
 7 利用価値による開発費用手当
 8 販売価値の困るところ
 9 間接販売価値モデル
 10 オープンにするとき、クローズドにするとき
 11 オープンソースのビジネス生態学
 12 成功に対処する
 13 オープンR&D とパトロン制の再発明
 14 目標到達までの道のり
 15 結論:革命のあとの人生
 16 謝辞
 17 補遺:なぜドライバをクローズドにするとベンダーは損をするのか
 

第4章 エリック・S・レイモンド大いに語る

 

第5章 ノウアスフィアはぼくたちの開墾を待っている

 

第6章 訳者あとがき