シェルスクリプトマガジン

第3回 Ubuntuの導入(アップデートと初期設定)

Ubuntu Serverのアップデート

通常、連載で用いたインストールメディアからUbuntu Serverを導入した場合、構成するソフトウエアが最新の状態になっていません。「apt」というコマンドを使って更新しましょう。
連載初回に各種アプリケーションがパッケージとして用意されていると説明しました。Ubuntuでは、パッケージをAPTという仕組みで管理しています。このAPTでは、aptコマンドを使って、インターネット上にある「リポジトリー」(パッケージを保存しているサイト)から最新のパッケージを入手してアップデートできます。次のように二つのコマンドを実行してください。

「sudo apt update」はパッケージ情報を更新するコマンドです。パッケージ情報は、リポジトリーから入手してサーバーの内部に保存しています。この情報を利用してアップデートすべきパッケージを見つけます。そのため、常に最新の情報にしておく必要があります。コマンドを実行した後に「[sudo] password for ユーザー名:」が表示されたら、ユーザーのパスワードを入力します。
「sudo apt upgrade」はパッケージを更新するコマンドです。途中で「Do you want to contiue? [Y/n]」(処理を続けますか?)が表示されます。大文字になっている「Y」(「Yes」の意味)が選ばれているので[Enter]キーを押して処理を続けます。これでアップデート完了です。再起動しないと、更新が反映されないパッケージもあるので、

を実行して再起動します。